ここでは、その3に続いてもう一つ、オーバープリントの注意点を取り上げます。

結論から言うと 「白い部品には決してオーバープリント属性をつけないようにしましょうね」 ということです。

白い部品にオーバープリント属性をつけてしまうと、、、オフセット印刷では跡形も無く消えます。モニタでは見えてるいしプリンタ出力でも出ているのになぜ?と言いたくなりますが、その理由についてはこれまでの解説でもうお分かりですよね。色の付いた背景に白抜き文字を使うときなどは要注意です。分かっていながら、意外とやってしまうことでもありますので、以下をお読み頂き、充分注意して頂ければと思います。

Adobe Illustrator(ver9以降)では、白いものに属性パレットでオーバープリントにチェックを入れようとすると、警告ダイアログが出て注意を促しますが、厄介なのは「元々オーバープリント属性のついているオブジェクト(色付き)を、他からコピーアンドペーストで持ってきてあとで白に変えちゃった」といった場合です。こういうことって意外と知らずにやってしまうものなんですよね。(かく言う私も経験者 ^^;)
この場合、警告ダイアログはでませんので、気が付かずにオーバープリントがかかった白い部品ができてしまいます。(良く見ると属性パレットの右側に三角形の中にびっくりマークの警告アイコンが表示されるのですが、、、それじゃぁ分かりません!とAdobeに突っ込みたくなります)

ちなみにAdobe Illustrator ver8では、白い部品の場合、属性パレットのオーバープリントのチェックボックスがグレーアウトしてオーパープリントの属性をつけられないようになっています。また、色の付いたオーバープリントのかかった部品をあとで白に変えるというような場合でも、勝手にオーバープリント属性が解除されます。これはオフセット印刷を前提とした場合ありがたい振る舞いなのですが、なぜかver9から白い部品にもオーバープリントがつけられるようになってしまいました。(Adobeさん、なぜ?)

 

校正用のレーザープリンターでも、RIPなどによる特殊な設定でもしていない限り、オーバープリントがかかった部品をそのまま白として出してしまいますので、気が付きません。

一応、この辺の問題を回避するために取れる手段としては、Adobe Illustrator(ver9以降)の制作環境で、表示メニューの中の「オーバープリントプレビュー」にチェックを入れて、オーバープリントを再現した形でのビューで作業するということになるのですが、デフォルトではここにチェックが入っていませんのでこれも大きな問題ですね。このオーバープリントで痛い思いをした方がようやく気が付くチェック項目です。

 

  • このオーバープリントに関しては、データチェックの過程で見つけるのは非常に困難なため、制作者側で気を付けて頂く必要があります。部品が消えるというのは致命的な問題なので、オーバープリントに関しては正しい認識を持って頂ければと思います。