1箇所(スペース)に付けられる全色のインキの使用量(割合)の和。

「インキ限界」とか「インキ限定」という場合もありますが、定義だけ書くと何のこっちゃ? という感じですね。

網点のところでも説明しましたが、印刷では点の面積の大きさで色の濃さを表現し、これを数値で表すときには割合(%)で表現します。さらに様々な色は、プロセス4色:C(シアン:藍)、M(マゼンタ:ピンク)、Y(イエロー:黄)、K(ブラック:黒)の4色を重ねる(掛け合わせる)ことで表現します。この割合とは、一定の面積に占める色の付く部分の割合ということです。それぞれの色がそれぞれの割合で重なることで、微妙な色の違いが出るのです。 具体的にはいうと、紫はC100%M100%、赤はM100%Y100%となり、橙はM50%Y100%となります。またM60%Y100%も橙ですが前者より少し赤っぽい橙ということになります。

で、「インキの総使用量」についてですが、プロセス4色での印刷で言えば、ある箇所におけるCMYK全てのインキ割合の和ということになります。たとえば、C100%M30%Y100%K20%(ちょっと暗い緑)の箇所のインキの総使用量は250%ということになります。全て100%の色が付いているところは400%ということになります。数字上は上限が400%ですが、実はオフセット印刷機の仕組み上、各印刷機に許容されるインキの総使用量の上限があります。その箇所の面積にもよりますが、通常は300%(調整によっては350%)とされています。大きな面積のところに400%もの色をつけて印刷すると、渇きの遅さにより紙が重なるときに裏写りなどの印刷上のトラブルが起こります。特に問題となるのが、黒々とした黒(リッチブラック)にしたいときなど、K100%だけでは弱く浅い黒となってしまうので、あえて他の3色も数十%入れたりしますが、このときは注意が必要です。印刷会社に確認する必要があるでしょう。

私なんぞは、特に入稿データを検証するときに面積の広い黒の色の付いているところなどは、「どの色がどれくらいの%で入っているのかな~?」なんて気になっっちゃいますね。

安田大サーカスの「ベタベッタ!」ではないですけど、たま~にこの「ベタベッタ!」を見かけることがあるんだなぁ。