印刷物における位置精度のこと。

1.多色印刷におけるそれぞれの色の重ね合わせの位置精度
2.表面と裏面の位置精度
3.用紙を折るときの折の位置精度
4.印刷絵柄に合わせて打ち抜くときの位置精度

など、ひとえに見当といっても様々なところで使われます。ここではとりあえず1について説明しようと思います。

 

オフセット印刷」のところでも解説していますが、4色刷りの場合4つのユニットを通りそれぞれの転写胴(シリンダー)を通過してインキが紙にのります。非常に精密な印刷機でも、やはりそこは機械ですので“ズレ”が生じてしまいます。“ズレ”といってもコンマ数ミリという次元ですが、4色を使っているところのアウトラインの仕上がりに大きく影響してしまいます。 (右図は分かりやすいように、極端にずらしたイメージです)

この多色印刷時の各色の位置合わせに活躍するのが、「トンボ」です。この「トンボ」を使用すると上下左右の位置ズレが一目でわかり、ズレの修正に非常に役立ちます。(詳細は「トンボ」へ) 印刷オペレータはこの「トンボ」を頼りに微妙な位置調整をすることになります。

他に、ズレの要因としては紙の伸縮があります。オフセット印刷の仕組み上、インキとともに若干の水(湿し水)も紙にのります。紙は水分を吸うと伸びる性質を持っています(その度合いは紙の種類や厚さによって異なる)ので、4つの転写胴を通るたびに徐々に伸びていきます。実はこれが非常に厄介で、どこかのトンボ例えば右下のトンボで位置合わせをすると、左上のトンボでズレるということになってしまいます。そのため、印刷イメージ(データ)を見て位置合わせが必要なイメージがあるものについては、面付け等で工夫するということも必要です。

この辺のところは印刷オペレータの技量にかかっているのですが、経験を積んだオペレータでも日々神経を使っているところです