印刷の精度を表す指標で線状に配置された網点の1インチ当たりの数のこと。

単位は、「線」または「lpi (lines per inch)」です。線数が多いほどきめ細かな表現が可能になります。適正なスクリーン線数は、印刷する紙や印刷方法、条件によってほぼ決まるため一概に線数が多いほど仕上がりが良いとも言えません。

一応参考程度になりますが、以下のような感じになります。

85線—新聞(モノクロ)
100線—新聞(カラー)
133線—1色で印刷する印刷物
150線—2色で印刷する印刷物
175線—通常のカラーの印刷物
200線—カタログや写真集など、写真をとてもキレイに仕上げなければならない印刷物

最近では、版の出力精度が高くなるにつれ300線以上でも可能になってきました。この次元になってくるともはや肉眼では網点を認識できません。殆ど写真仕上がりのように感じられるくらいです。

上記はAMスクリーニングという出力方法での話なのですが、これ以外にFMスクリーニングというものもあります。これはAMスクリーニングの300線に相当する高精細印刷になります。この2つは網点を使うという点では同じですが、その表現方法に大きな違いがあります。

ここからは少々話が反れますが...

これはラジオのAM・FMと同じ意味です。ラジオのAMは「振幅変調」といって波長(波と波の間隔)は一定で、その振幅(波の山の大きさ)の大小によって情報を表現するのに対して、FMは「周波数変調」でAMの反対に振幅は一定で、波長の変化を利用するものです。つまり網点で考えると...

AMは網点が一定の間隔で規則的に並んでおり、網点の大小で色の濃淡を表現します。このため、安定した調子再現が得られ、印刷しやすいという長所を持っている反面、モアレ(ハレーション)の問題があります。 一方、FMでは一定の大きさの点(小さな点)をランダムに分布し、その密度によって濃淡を表現します。網点の配置が不規則なのでモアレや線切れといった従来の網点の問題は解消され、さらに高品位な印刷が可能となります。 ただ、FMは中間(10~90%)からシャドウ(90~100%)領域の安定性の問題や、ハイライト(1~10%か)ら中間調でのざらつきなど、印刷表現上の課題もあります。また印刷には高度な技術も要求されます。 ※ ラジオのFMの音はクリアだが受信環境に影響されやすく不安定であるのに対して、AMの音は荒いが受信は安定しているというところや、AMの電波の干渉(波長が一定であることによる近い波長の他局電波からの干渉)などは、印刷で言うところのモアレ(ハレーション)そのもので、そっくりですね。

最近では、1~10%のハイライト領域、90~100%のシャドウ領域はきれいに表現できるFMで表現し、10~90%の中間領域は安定した調子を再現できるAMでの表現をするというような、AM・FM双方の技術を融合した新しい技術(Fairdot)も登場しています。

fairdot

今後の動向に目が離せませんね。