オフセット印刷機では、用紙が4ユニットを順(弊社の場合:K→C→M→Y)に通ることによりカラー印刷を行なっています。下図は8色機(4色/4色の両面機)の場合のため8ユニットあります。用紙の流れは図中の赤い太線で、向かって右から左に通ります。

 

 

1ユニットで1色転写されます。
まず、版胴(図中:橙色の胴)へインキと水が送られ、版(弊社の場合アルミ版)にインキが付きます。この版には、親油性と親水性の部分があり、親油性の部分にインキが付き、逆に親水性の部分には水が付きます(インキをはじく)。さらに、これがブランケット胴(図中:青色の胴)に転写され、最後に用紙に転写されるという仕組みです。

ブランケット胴の表面はゴムで、アルミ版から直接紙に転写するのではなく一旦ゴムに転写するという方法を用いています。この方法は、版の傷みを抑えることができ耐久性に優れています。

「オフセット(offset)」という言葉はこの仕組みから来ています。つまり、インキを版からゴムに一旦離して(off)、紙に転写する(set)という訳です。

上記のように、オフセット印刷では、インキをはじかせる部分に水を張るために「湿し水」を使います。これは通常の水道水ではなく、特殊な薬品を混ぜて表面張力を下げ、インキが付いてはいけない細かなところにも正確に水が行き届くようにしたものです。これにより平坦な版であるにもかかわらず、細かなイメージでも正確な再現ができるようになっているのですが、この「湿し水」のために紙が水分を吸ってしまい伸びてしまうという難点もあります。

この点については、「見当」で後ほど解説することにしましょう。